生雲八幡宮の注連縄打ちは、毎年秋祭りの前に中河内部落の行事として世帯主総出の一日がかりで行われる。そして謹製された注連縄は八幡宮に奉納され、鳥居、拝殿などにかけられる。
享保17年9月、大鳥居が篤志家によって建立されたが、当時は総氏子部落交替の奉仕作業として注連縄打ちが行われていた。その後、93年を経た天明8年8月、中河内部落一帯に疫病が流行した。部落の老若男女総員が八幡宮に参詣して平癒を祈願したところ、霊験あって疫病も漸次治ってきた。そこで、部落民集って話し合い、神慮に報いるため、注連縄打ちを申し出、爾来今日まで休むことなく中河内部落の専属行事として続けられている。
産土八幡宮御注連縄記(昭和61年にメートル法になおす。)
一、御拝 11m55p 一、御はけ 三ツ宛以上12
一、御鳥居 14m85p 一、御鳥居中釣棕縄 4m95p
一、御濱殿 3m30p 但棕梠参枚位藁に混じて
4m95p以上2本 一、弐本足注連縄澤山見合の事
一、半縄凡そ弐房
以上
昭和61年1月1日改之
中河内中 |