徳佐八幡宮の参道の桜は毎年4月上中旬満開の花でおおわれる。近隣はもとより県外からも花見客が多く訪れる。
文政8年(1825)氏子有志によって植栽されたと伝えられ、昭和9年12月28日史跡名勝天然記念物保護法により「名勝徳佐桜」として文部省から指定を受けた。「徳佐桜」はシダレザクラとヒガンザクラを混植した全国でも珍しい桜並木であった。
その後、当時の桜は老木となり、傷みも大きくなって多くは枯死し、従来の「徳佐桜」の価値が失われたとして昭和31年1月23日文化財保護法により指定を解除された。
現在は補植されたり、往時の老木からの実生や接木によって増殖され、往年の「徳佐桜」たらしむるべく努力が重ねられている。
また、徳佐高校農業クラブや保存会が毎年桜木の手入れを行っており、活力を取り戻しつつある。 |