亀山八幡宮参道脇の墓地に安置されている。この塔は久しく倒れていたが、昭和58年に整備補強された。
凝灰岩で出来ており、総高181pで町内の数ある宝篋印塔の中では最大である。基礎蓮弁の形が美しく、全体の形がよく整っている。基礎正面に「応永二年 願主性因 二月十八日」とあり、年号月日のあるものでは県下で3番目に古いものである。塔身に金剛界五仏の四方仏が種子(梵字)で刻されている。時代考証の手がかりになる隈飾がやや開いている。
この塔は先祖の墓とも伝えられているが「願主」と刻してあることから供養塔ではないかという説もある。
※願主
仏像・仏寺等を建立し、経典・法衣等を供養して、自己または有縁、無縁の衆生のため、功徳を積もうと願いを起す、その発起人のこと。 |